ライアン・エッゴールド主演の海外ドラマ『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』第15話【神の恩恵】(原題:Croaklahoma)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ニュー・アムステルダム第14話【孤独な闘い】
ニューアムステルダム第15話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第15話【神の恩恵】
チェッカー、トランプ、編み物、ジグソーパズル。化学療法は一度、始めたら数時間、拘束されますから、みんな暇つぶしに余念がありません。
マックス(ライアン・エッゴールド)が参加しているのはトランプのテーブルで、一緒に座っている3人はがんをネタにしたダジャレ大会で盛り上がっています。このシーンは、字幕にするのも日本語のセリフにするのも大変だったと思います。
いつもならばジョークに付き合うマックスですけど、化学療法を受けながらだと今一つ乗り切れないみたいです。というより、少し苛ついているようにも見えますね。
どうして、みんなもっと真剣に病気と向き合わないんだろう。人生最大のリスクを背負っているのに、笑い飛ばすなんてありえない。もっと様々な情報を仕入れて、万が一の場合に備えるべきじゃないんだろうか。
ほら、ピンク髪のウィロー(ケイティー・リー・ヒル)が変な咳をし始めたじゃないか。この症状から考えられるのは・・・。とまあ、マックスはこんな具合に心配しているんです。
ここで思い出していただきたいのですが、自分ががんだと分かった当初、マックスは腫瘍に妙な名前を付けたり点滴の袋に絵をかいたりしていたのです。彼自身、最初は冗談めかして笑っていたんですよ。
しかし、一度、気道がふさがって倒れ、抗がん剤のせいで吐き気に襲われ、放射線治療で喉が腫れ上がったせいで流動食しか口にできなくなりました。こうなって初めて、マックスは自分の病気の恐ろしさに気付いたのでしょう。
優秀な医師でもやり手の医療ディレクターでも、こればかりはどうしようもないのです。
もし、自分が突然、死んでしまったら、ジョージア(リサ・オヘア)と子供はどうするんだろうか。改革半ばの病院はどうなってしまうんだろうか。
マックスの不安は尽きることがありません。最初は病気から目を背けるためにジョークで誤魔化していましたが、いざ向き合ってみると、将来の心配事が多すぎて押しつぶされそうなのです。
だから、周りが病気のリスクについて軽く見てるんじゃないかと思ってイライラしていたんですね。
ジョージアは、そんなマックスの不安に気付いていました。ここで、また彼女のありがたいお言葉です。
「周りを見渡して、今あることだけを考えるの。失った時は失った時。今から不安になってもしょうがない」そして、「あなたは、まだ生きてるじゃない」の一言が続きます。
たぶん、カードゲームの面々だって始めは不安だったはずです。告知を受けた時は、この世の終わりみたいに感じたことでしょう。それでも、病気と付き合ううち、心配したからって、なにも変わらないと気付いたのではないでしょうか。
もちろん、冗談を言っても何も変わりませんけれど、どっちでも同じならば明るく振舞った方がマシなのです。彼らは、病気から逃げるためではなく、真直ぐ向き合うために笑い飛ばしていたのです。
そして、マックスの点滴には再び絵が描かれ、腫瘍ダジャレ大会にも参加できるようになりました。
寄付集めのパーティーで、死の一歩手前だった気道切開で、そして、今回の言葉で、またジョージアに救われたマックス。
彼女の存在そのものが、マックスにとっては神の恩恵なのです。枢機卿、いや教皇ですら、ジョージアのもたらす恩恵には感謝の祈りをささげることでしょう。
気になる次回はこちら
⇒ ニューアムステルダム第16話【吹雪の中で】
まとめ
ライアン・エッゴールド主演の海外ドラマ『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』第15話【神の恩恵】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第16話【吹雪の中で】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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