海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第13話(最終回)【メーデー】(原題:Mayday)のあらすじネタバレと感想をまとめてあります。
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⇒ ハンドメイズテイル3第12話【犠牲】
ハンドメイズテイル3第13話(最終回)あらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
シーズン3第13話(最終回)【メーデー】
回転灯に映し出される人影はジューン(エリザベス・モス)と、そして、たくさんの女たち。これは彼女たちがギレアドに捕らえられた時の回想で、まるで家畜か何かのように扱われています。
女たちに反撃の隙を与えず、なすがままにしているのは、守護者の非情さ。話の通じない連中というのは、本質的な恐怖を与えますからね。
相手に勝ちたければ、ためらってはいけません。話を聞いてもいけません。機を逃さず、素早く動き、目的のためならば犠牲も厭わない。その非情さが勝利には不可欠なのです。
52人の子供たちをギレアドから脱出させるため、ジューンも非情に徹する必要があります。だからこそ、協力者だった女中を処刑するロープを引き、情報を漏らしてしまいそうな人物の自殺を止めなかったのです。
今回はローレンス司令官(ブラッドリー・ウィットフォード)を部下のように扱ったり、怖気づいて子供を連れ帰ろうとする女中を銃で脅したり、それを叫びながら追いかけようとする子供にまで銃を向けています。
子供を連れてくる女中たちだって、すでにリスクを冒しています。司令官夫妻を薬で眠らせたのはまだましな方で、殺してしまった女中もいるのです。そのすべてを一身に背負い、ジューンが目指すのはカナダ行きの輸送機。
彼女が成し遂げようとしているのは、ギレアド建国以来、最大の脱出計画なのです。生半可な情けなど、邪魔でしかありません。
第1シーズンでは生きるために必死だったジューンも、第2シーズンでは司令官夫妻に反旗を翻し、第3シーズンでは、とうとう国家を敵に回しました。ますます『スパルタカス』を思い出させる展開ですね。
シーズンの最終回だけあって、今回は名シーンが目白押しです。
例えば、ジューンが”メーデー”を名乗るシーンです。実は、メーデーと呼ばれる組織がその姿を見せたことはありませんし、ジューンはメーデーの正式なメンバーでもありません。
女中のマギー(ジョアン・ボーランド)に「ここよね。メーデー・・・でしょ?」と聞かれた時、一瞬、間が空いたのは、ジューンが反政府運動に身を投じると決意するまでの時間でしょう。
ジューンとローレンス司令官のやり取りも面白いですね。「計画を中止しろ」という司令官に銃を返さず、「男って、つくづく、おめでたいわね」と一蹴するジューン。この後のシーンでは司令官の「面倒は起さないと言ったろう」に「あれは嘘」と答え、司令官が「女だな」と一言。
お互いに対等になり、男女の違いを認めているからこそ成り立つ、やり取りですよね。
勝利のためには非情さが必要ですけど、その対象は他人だけとは限りません。輸送機までの道を確保するため、自ら囮になるジューン。当然、他の侍女や女中だって、己を投げ出すジューンを黙って見ているほど半端な気持ちで参加していません。
第1シーズン冒頭を思い出させる、森の中の逃亡劇もあります。以前と違うのはジューンが撃たれてしまうことと、反撃する手段と覚悟を持っていることです。ここでも、ジューンは見事な非情さを発揮しています。
だいたい24時間を一気に描いていますから、目を離す隙すら視聴者に与えません。実はいつもより20分も長いエピソードになっているだなんて、まったく感じさせない面白さです。一時停止の手段がない場合、トイレなどは先に済ませておいた方が良いでしょう。
とにかく見事な最終回でした。感動させるストーリー展開は色々ありますけど、困難と犠牲を乗り越えて何かを成し遂げるというのは、その中でも最高の物です。
セリーナ(イヴォンヌ・ストラホフスキー)が、どうなってしまうのかは気になりますが、それは次のシーズンで明らかになるでしょう。
今は、ただ、子供たちが好きな服を着られる。それだけでいいじゃありませんか。
まとめ
海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル』シーズン3第13話(最終回)【メーデー】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン4第1話以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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