映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』【監督：リチャード・ロンクレイン｜原題：5 Flights Up｜原作：ジル・シメント】（2014年）の動画フルを無料視聴する安全な方法をご紹介します。
また、記事の後半では、ネタバレ感想と評価をまとめました。
ニューヨーク 眺めのいい部屋売りますの動画フルを無料視聴する安全な方法【映画】
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売りますのネタバレ感想と評価【映画】
映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』は、ニューヨークのブルックリンに住む老夫婦が40年前に購入し、エレベーターも無く不便なアパートを売り、新たな部屋を探して見てまわる物語です。
結論から先に見てしまえば、2人は新たな部屋を購入する契約寸前までいきながら、土壇場で現在、住むアパートに住み続けることにします。2人は現在のアパートに住み続けることに納得して物語が終わるのです。
ですが、そこに到る過程の夫アレックス（モーガン・フリーマン）と妻ルース（ダイアン・キートン）、それぞれの心の移り変わりが繊細に描かれ、良きパートナーと言われるような夫婦の、互いを思いやる気持ちの具体的なあり方を考えさせてくれる作品になっています。
カーヴァー夫婦はブルックリンに40年間、住み続けています。よく知られているように、近年のブルックリンは再開発が進み、主にマンハッタンの金融業に勤務する富裕層のベッドタウンとして急速に発展し、いわゆるオシャレな町として世界的にも有名になりました。
この結果、カーヴァー夫婦が住むアパートの部屋も値上がりします。また高齢の夫婦にとってアパートの階段の上り下りは年々きつくなってきていました。夫の足腰を心配した妻は、値段が高騰している今が売り時だと考え、現在、住んでいる部屋を売却し、新たな部屋を購入することを夫に持ちかけます。
カーヴァー夫婦は、40年前にしては珍しい白人と黒人のカップルです。結婚にあたっては白人である妻のほうが周囲の抵抗が大きかったようです。また、画家としての自身の腕に自信が持てない夫を常に叱咤激励し、夫を励まし続けてきました。
この夫婦は、妻が主導的な役割を果たし、夫が彼女をサポートするスタイルでうまくいっているカップルです。しかし、妻は夫がノーと言えば決して強引に事を進めるタイプではありません。
アパートを売ることに関しても、夫はどこか引っかかるものがありながらも、新たな人口が入り激変しつつあるブルックリンに対するとまどいや、何よりも妻が言い出したことだからという理由でアパートを売ることに同意します。
物語は夫婦の過去、二人の出会いや世間の荒波をどうやって乗り切ってきたのかという物語を織り交ぜながら進みました。部屋を売ることを決意して以降、夫は、自分たちの部屋の内覧会に訪れる人々の傍若無人さ、不動産業者の部屋を売り急がせようとする態度に違和感を感じざるを得ません。
夫婦の40年間の歴史が詰まった部屋が、ないがしろにされる感情が積もっていきます。そして新たな部屋の購入契約を結ぶ、まさに、その時にイライラが爆発し、契約をご破算にするのです。
このときの妻の反応が印象的です。妻は契約を反故にしてしまったことに怒るのではなく、自分一人で契約しないことを決めた夫を心配しました。これまで二人で様々なことを乗り切ってきた妻にしてみれば、夫が独断で契約しないことを決めたのは相当な驚きです。
妻は夫の足腰を心配して新たな部屋への引越しを考えていました。しかし、部屋を見てまわるうちに、契約しなくてはならないという意識に凝り固まり、どこか当初持っていた夫の気持ちを置いてきぼりにしていたことに気付きます。
夫に対する申し訳ないという思いもこみ上げてきたのかもしれません。いずれにしても、大げんかになることが予想される場面で、こうした妻の優しさが表れたのは予想外でしたし、とてもいいシーンです。
夫は妻が言い出したことだからという点を気にし、自身の感情を押し殺そうとし、妻は夫のためという目的の下、猛進する、その過程で二人の間に溝ができそうになりながらも何とか最後には、互いの間違いに気付き軌道修正することに成功しました。
しかし、この背後には、黒人と白人のカップルという、世間からの冷たいまなざしを感じざるをえない夫婦にとって、夫は妻の、妻は夫の唯一の理解者として支え合ってきたことがこうした関係を作ったのではないかと感じます。
そして、二人の心象風景に常に存在していたのが現在、住む部屋であり、二人にとって実は住み処以上の意味をその部屋は持っていたことに土壇場で二人は気付いたように思いました。
まとめ
映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』の動画フルを無料視聴する安全な方法を紹介しました。
そして、記事の後半では、ネタバレ感想と評価がまとめてあります。
