海外ドラマ『FBI:特別捜査班』第12話【憎しみの炎】(原題:A New Dawn)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ FBI特別捜査班第11話【親愛なる友へ】
FBI特別捜査班第12話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第12話【憎しみの炎】
プラカードやら罵声の中を歩む男の名は、ナサニエル・ペイン(マックス・ダーウィン)。
彼の講演は、いかにも白人至上主義者といった感じの内容。
「強い白人の男」と言う言い回しからすると、男性至上主義でもあるみたいです。
よく見ると聴衆は白人男性ばかり。
当然、彼をナチ呼ばわりして講演を妨害する学生もいますね。
控室に帰ったペインに、ウィットマン学長(デニス・ボウトシカリス)が声を掛けています。
講演の内容はともかくとして、良い講演だったと。
ウィットマンが去った後、ペインの控室にもう1人の来訪者が現れます。
学長との違いは、その来訪者がいきなり床に向かって火炎瓶を投げつけた事。
抗議だけでは飽き足らず、実力行使に出た者がいたのです。
今回のテーマはとても分かりやすいですね。
異なる主義主張、多様性とどう向き合うかです。
例えば、分析官のクリステン(エボニー・ノエル)はペインに対して憎悪をむき出しにしています。
彼は有色人種の敵ですから、これは仕方のないことでしょう。
しかし、クリステンの態度を見たデイナ(セーラ・ウォード)の言葉は「主義じゃなく証拠を見なさい」でした。
確かにクリステンの気持ちも分かりますけど、公正な捜査がFBIの仕事です。
人種も、性別も、主義も、一切、捜査の過程や結果に影響を与えてはいけないのです。
また、ウィットマン学長のセリフにも印象深いものがあります。
それが「リベラルの大義」と言う言葉。
ペインは主義主張の極端さが災いして、あちこちの大学から出入り禁止を食らっています。
それでも、ウィットマンは彼の講演に許可を出してますよね。
これは学長が差別主義者だからではなく、一切の言論封殺を許さないというリベラリストだからです。
たとえ間違っていたとしても、自分の主義と合わなかったとしても、それを理由に言論の自由を侵すことはできない。
これぞ真の自由主義というものです。
ヘイトや差別という言葉が軽々しく飛び交う現代、リベラルとは本来どういう物なのかを考え直す必要があるかもしれません。
これらの言葉を相手の意見を封じるために使えば、それもまたヘイトや差別に他ならないのです。
そして、どのような主張を持つにせよ、その中には必ず過激派が現れます。
学生たちも言論だけにとどまらず、焼き討ち、銃撃とかなり過激な行動に出ていますね。
でも彼らの言動を聞いていると、どこかで聞いたような言い回しが出てきます。
テロリストが取り巻きを先導するために使うような言い回し・・・劇中では、ビン・ラディンの名前を出しています。
自分の主張を貫こうとしているつもりが、結局、テロリストの口車に乗っているだけ。
地に足がつかない学生は、彼らの格好の餌食です。
闘争や革命、そこに兵士だの戦士だのという言葉が乗っかったら、危険信号だと思った方が良いでしょう。
右や左、保守や革新なんて関係ありません。
暴力と恐怖で主張を通そうとする主義こそ、テロリズムなのです。
声高に叫ばれる主張が、果たして本当に彼らの心から出ているのか、それとも誰かに乗せられているだけなのか。
いきなり同意したり頭ごなしに批判したりする前に、冷静に見極める必要があるでしょう。
どこかに黒幕の影が見えるかもしれませんからね。
気になる次回はこちら
⇒ FBI特別捜査班第13話【失われた家族】
まとめ
海外ドラマ『FBI:特別捜査班』第12話【憎しみの炎】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第13話【失われた家族】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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