J・K・シモンズ主演海外ドラマ『カウンターパート 暗躍する分身』シーズン2第6話【突き動かすもの】(原題:Twin Cities)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回はこちら
⇒ カウンターパート2第5話【操られた影】
カウンターパート2第6話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
シーズン2第6話【突き動かすもの】
今回は非常に特徴的なエピソードです。
何と言っても、まったく主人公が出てきませんからね。そして、いくつかの謎に迫るエピソードでもあります。
なぜ、2つの並行世界が交わってしまったのか。
なぜ、並行していた世界の運命が分かれてしまったのか。
この謎を明かすために、ドラマの舞台は30年ほど前にさかのぼります。
そこでシンクロトロンの研究をしていたのが、若き日のヤネク(サミュエル・ローキン)ですね。簡単に言ってしまうと、シンクロトロンのエラーが2つの世界をくっつけてしまったのです。
世界が交わるシーンは実に面白い演出になっていて、特にモニターから何かが溶けだしてくるのが印象的でした。モニターそのものが溶けるのではなく、違う世界が溶けて入ってくる感じでしょうかね。
地下施設を揺るがす振動と共に出来あがったのが、現在、”交差点”と言われている場所。そこで、ヤネクは全く同じ行動をとるプライムの自分と出会いました。
やはり、最初はビックリして逃げてますね。でも、ここから彼は科学者の悲しい性――好奇心――を発揮してしまうのです。
自分と自分が全く同じであることを確かめた後、お互いの世界を散策して、まったく同じミュージックテープを買って帰る2人。
ここで、裏ヤネクが1つの提案をしました。自分のテープを破壊して、娘のミラ(エミリー・ノイマイスター)にお土産をやるかどうかの違いを作り出したのです。
2つの世界を上下に分けて映し出す演出も中々、楽しいです。ほんの少しタイミングがずれたところから始まり、徐々に上下の差が大きくなっていきます。ちなみに、暖色系がアルファで寒色系がプライムですよ。
色々違いが出てくると、1人では研究が追いつきません。
そこで、ヤネクは仲間を4人、集めます。マーティン(マーティン・グレイド)、ジュマ(イヴァンノ・ジェレマイア)、イルセ(ローラ・ベリーニ、サラ・ベリーニ)、フォルカー(グレゴリー・ザリアン、ローレンス・ザリアン)の4人です。
アルファとプライムで同じ人物を集めたので、2人のヤネクを含めて計10人。
最初は仲良く記念写真を撮ったりしてますけど、ヤネク同士の境遇にどんどん違いができてしまいます。この2人はわざと違いを作り出したので、運命が分かれるのも早かったのでしょう。ミラにテープを渡したかどうかが、運命の分かれ道となってしまいました。
家族を失ってしまったアルファのヤネクと、一家仲良く暮らしているプライムのヤネク。ここでも上下分割が使われていますね。色は暖色なのに、アルファの家は1人きりで寒々しい雰囲気になっています。
向こうの自分が羨ましい。息子に会いたいし、別の自分にも喪失感を味わわせたい。もしかするとあいつは、俺を下に見ているんじゃないだろうか・・・。
様々な出来事がつづられる今回は話の密度も高いですし、今までの疑問がほとんど解明される重要なエピソードでした。でも、1時間みっちり詰め込んだ内容を要約させてもらえれば、1行にも満たないんですよ。
すべては、好奇心に負けて扉を閉じられなかったヤネクのせいなのです。
現在、2つの世界にあるのは、お互いに対する疑心暗鬼のみ。「我々がこういう話をしているんだ。向こうだってしてる」というセリフがそれを象徴しています。2つの世界は、お互いに滅ぼし合うしかないのでしょうか。
気になる次回はこちら
⇒ カウンターパート2第7話【断ち切った糸】
まとめ
海外ドラマ『カウンターパート 暗躍する分身』シーズン2第6話【突き動かすもの】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン2第7話【断ち切った糸】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。