J・K・シモンズ主演海外ドラマ『カウンターパート 暗躍する分身』シーズン2第4話【分岐の始まり】(原題:Point of Departure)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回はこちら
⇒ カウンターパート2第3話【共同戦線】
カウンターパート2第4話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
シーズン2第4話【分岐の始まり】
ドラマ『カウンターパート』には、スパイとしての英才教育を受けた人物が何人も登場します。その代表がクレア・クエイル(ナザニン・ボニアディ)ですね。
彼女は潜伏スパイのシャドウになるため、幼少期からインディゴの学校で訓練を受けてきました。アルファのクレアと入れ替わるためにはケガの跡まで再現しなければなりませんから、そのために両足を折られたこともあるぐらいです(第1シーズン7話『スパイの素顔』)。
かくも非情なスパイの世界ですが、クレアがそんな痛みに耐えてシャドウとして生きてきたのは、インフルエンザをまき散らして両親を奪ったアルファ世界に復讐するためでした。
冒頭のシーンを見る限り、エミリー(オリヴィア・ウィリアムズ)もスパイとしての教育を受けていたみたいですね。母のシャーロット(ベリンダ・スチュワート=ウィルソン)と過ごす一見、平穏な休日。
しかし、目的地までドライブをしながらシャーロットが提案したのは、どう見ても身分詐称の訓練です。まったく違う名前と経歴を名乗るのは、子供にとって楽しいゲームでしょう。
ベリンダ・カーライルから名前を取ってベリンダと名乗り、経歴は突拍子もない設定にする幼いエミリー(ヴィオラ・プレットジョン)。でも、母の教えは「真実の中に嘘を混ぜなさい」でした。
こうすれば嘘をつく機会を最小限にできますから、芝居が不自然になりづらいのです。
両親の敵討ちで自らスパイの道を選んだクレアと、最初から、ごく自然にスパイの技術を教え込まれたエミリー。子供をだますという意味では、エミリーの母の方が非情だったのかもしれません。
非情さでは、どっこいどっこいなのが、裏ハワード(J.K.シモンズ)です。
ランベール(ガイ・バーネット)が邪魔だから殺してしまおうというのは、単純だけど効果的な手段です。殺しのプロであるボールドウィン(サラ・セラヨッコ)を使えば、事は難なく運ぶでしょう。
どうして、ボールドウィンがナイフを持っているのかに気付いた時の、ランベールの表情が良いですね。驚愕と絶望が顔に出ています。
あとはクレアにランベールの持っている証拠を盗ませて隠滅すれば、当面の安心が得られます。スパイの訓練を受けたクレアですら、同じ靴が2足ある理由に気付く余裕はなかったみたいですけれど。
こんなやり取りが続くスパイの世界で、エコーに入れられた表ハワードだけが単なる事務員なのです。まだ、彼はスパイとしての心得を身につけていませんから、話せば分かるなどという甘い考えが通じると思っています。
ヤネク(ジェイムズ・クロムウェル)の質問には素直に答え、マルセル(カリム・サラー)には、また殴られるハワード。年も年ですから、このままだとあまり長く生きられないかも・・・。
表ハワードが触れているのは、スパイの世界の表面に過ぎません。クレアが見つけた資料には、その底知れない闇が隠されていました。全てを捧げてきたインディゴが何をしていたのか知ってしまった彼女は、これまで通りの忠誠をつくすことはできないでしょう。
目的のためなら手段を選ばず、それは敵に対しても味方に対しても同じ。スパイの世界とは、かくも非情なものなのです。
気になる次回はこちら
⇒ カウンターパート2第5話【操られた影】
まとめ
海外ドラマ『カウンターパート 暗躍する分身』シーズン2第4話【分岐の始まり】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン2第5話【操られた影】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。