現在、イギリスのロックバンド・クイーンの伝記的な映画『ボヘミアン・ラプソディ(原題:Bohemian Rhapsody)』が公開中です。
そこで、ネタバレを含む感想と評価をまとめます。
ボヘミアン・ラプソディのネタバレ感想と評価【映画】
20世紀フォックスのジングルは、やっぱりブライアンが演奏したんでしょうか。それは良いとして、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見る場合、とにかく映画館の音響設備にこだわってください。
少しでも良い音響設備の映画館が有るならば、多少遠出してでもそこを選ぶべきです。なぜならば、この映画の最後を飾るライブエイドで、あなたはウェンブリースタジアムにいた幸運な10万人の仲間入りができるから。
震えすら感じるほどの一体感と高揚感を、ぜひとも感じて頂きたいのです。
家で見る場合にも、極力サラウンド環境を整えておくことをお勧めします。近所迷惑が心配なら、バーチャルサラウンドのヘッドフォンでも構いません。
あと、できれば応援上映みたいな形式でも見てみたいですね。『Radio Ga Ga』で拳を突き出さずに耐えるのは結構、自制心を必要としますし、『Love Of My Life』で一緒に歌わないのも辛いんですよ。
リオデジャネイロの25万人が一斉に『Love Of My Life』を歌う様子は鳥肌ものですが、別れのシーンに使われているのが印象的でした。
『ボヘミアン・ラプソディー』は、クイーンのファンはもちろん、クイーンを知らない人にも見て頂きたい映画です。彼らの作り出した様々な曲は、古臭くなることがありませんから。
どんな映画か簡単に言ってしまうと、4人組のロックバンドが成功の階段を駆け上がり、一度、決定的な仲たがいを経て、再度、一つのバンドとしてステージに立つ物語ですね。
クイーンと言うのは非常に面白いバンドで、4人の方向性がまるっきり違うんですよ。
ド派手なフロントマンにして、パフォーマーでもあるリードボーカルのフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)。
ギタリストの見本みたいなロングソバージュと、テンダーなメロディが特徴のブライアン・メイ(グウィリム・リー)。
ブルースを基本としたスタイルのロックンロールを作る、どこか中性的な風貌のドラマー、ロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)。
一見、目立ちませんが、正確無比なベースプレイに加えてアンプなどの技術面でもクイーンを支えていたジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)。
天才パフォーマーと天文物理学者と歯医者と電気屋がバンドを組んでいたのです。こんな4人ですから、バンド内に衝突が絶えなかったと言うのは簡単に予想できますね。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』でもロジャー・テイラーの『I’m In Love With My Car』をこき下ろしたり、ディスコ風の『Another One Bites The Dust』でシンセサイザーを使うかどうかでも揉めていますね。
元々”シンセサイザーは使っていません”と言う注意書きをジャケットに入れていた人たちですから、これは一大決心だったでしょう。
時に私生活まで及んだ、この衝突は、常に新しいスタイルの曲を生み出す原動力にもなっていたはずです。”方向性の違い”で解散するようなバンドでは、ああいう曲は作れなかったでしょうね。
一つだけ惜しい点を挙げるなら、ライブエイドの最中に寄付金が集まるシーンは要りませんでした。テロップか何かで実際の寄付金総額を表示すれば十分ですよね。大変申し訳ないのですが、「ライブの邪魔するな」とか思ってしまいました。
それに、ライブエイドで最高のパフォーマンスと絶賛されたとはいえ、クイーンだけが大量の寄付金を集めたような描写は良くないですよ。
それでも、この映画は現在、見ることができる中では最高のロックオペであり、ライブムービーでもあります。
あと1年もすればディスクで見ることが出来るはずですから、それまでに4KモニターとAtmosに対応したオーディオ環境を整えておくことをお勧めしますね。
4月17日から動画配信されることになりました。
⇒ ボヘミアン・ラプソディの動画情報
関連動画
【メイキング映像「クイーンになるまで」】
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まとめ
映画『ボヘミアン・ラプソディ』のネタバレ感想と評価をまとめました。
とにかく言えることは、この映画は音響設備の整った映画館で見て欲しいことです。その方が、リアルなライブ感が伝わって、より感動を味わえると思います。