海外ドラマ『FBI:特別捜査班』第19話【白い悪魔】(原題:Conflict of Interest)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ FBI特別捜査班第18話【ラクロイ捜査官】
FBI特別捜査班第19話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第19話【白い悪魔】
今回は、外交官の殺害事件が発端になります。
といっても、この外交官は単に運が悪かっただけ。
当然、事件には裏の事情があるのです。
二重底のスーツケースから奪われた物の正体や、通訳がやっていた秘密のバイト等を経由して、麻薬密売組織につながって行くという展開です。
しかし、今回はもっと深い事情に注目した方が良いかもしれません。
それが、”どうして麻薬密売組織などというものが成り立っているのか”です。
見つかったら罰せられるし、体や心がボロボロになってしまうことも分かっているはずなのに、なぜ大きなリスクを冒して買う人が後を絶たないのか。
その根底には、依存症の恐ろしさが隠れているのです。
依存症を扱っているので、酒の問題を抱えていたジュバル(ジェレミー・シスト)、そして、彼が”助言者”をしているモリス(ドナルド・ポール)が話の中心になっていますね。
アメリカでも依存症は大きな社会問題になっていますが、自助グループが発達しているのも特徴です。
匿名を使っても良い団体は大抵「○○アノニマス」という名前を持っており、アルカホリックス・アノニマスや、ギャンブラーズ・アノニマス、ナルコティクス・アノニマスなどという組織が多数、存在しています。
依存症に関して包み隠さず話すことによって自分の抱えている問題と真正面から向き合い、みんなで一緒に乗り越えようという趣旨ですね。
セラピーや治療ではなく、自助と言うのが大きなポイントでしょうか。
いくら自助グループと言っても、1人で何もかも解決できるわけではありません。
そこで相互扶助の一環として、組織の中(稀に外部の専門家)からサポーターやアドバイザーという立場の人々が生まれます。
薬物依存と戦うモリスに体験を基にした助言を与えつつ、自らも共に戦っているのがジュバルなのです。
しかし、捜査線上にモリスが浮かび上がったせいで、ジュバルは利益相反に悩むことになります。
助言者としては対等の立場で接しなければなりませんが、捜査官としてのジュバルはモリスを重要参考人として取り調べる必要がありますから。
2年間、友人として接したモリスに手錠をかけて拘束するジュバルは、なんとも言えない辛そうな表情をしていますよね。
依存症問題には、OA(ジーコ・ザキ)も巻き込まれています。
電話で知人に呼び出されたOAは、母の治療に必要だからと2000ドルを無心されています。
依存症の人間は普通の振りをしますけど、その裏では大抵、生活が破綻しており、まず間違いなく経済的に問題を抱えているのです。
そして、自分だけでどうしようもならなくなると、周りの人間に嘘をついてでもお金を工面します。
薬物依存の知人も嘘をついてOAからお金を借りているのですが、残念ながらOAはそれに気づくことができませんでした。
もしも、ジュバルがその場にいたら、独特な空気を察してすぐにOAを止めたでしょう。
ラストシーンでジュバルがモリスを訪ねた時、モリスは泣いています。
おとり捜査の時にポケットに入れた覚せい剤を1袋、使ってしまったのです。
それでも、ジュバルは2年間の戦いを無駄にしてしまったモリスを責めたりしません。
もう1つ残っていた薬を洗面所に流し、2人はまたゼロから戦いを始めるのです。
なぜなら、ジュバルの言う通り「元依存症なんてものは存在しない」のです。
この戦いは一生つづく物であり、ジュバルもまた戦い続けている1人なのですから。
気になる次回はこちら
⇒ FBI特別捜査班第20話【エジプトの要人】
まとめ
海外ドラマ『FBI:特別捜査班』第19話【白い悪魔】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第20話【エジプトの要人】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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