コリン・ファース主演映画『英国王のスピーチ』【監督:トム・フーパー|原題:The King’s Speech】(2010年)の動画配信を無料視聴する安全な方法をご紹介します。
また、記事の後半では、ネタバレ感想と評価をまとめました。
英国王のスピーチの動画配信を無料視聴する安全な方法【映画】
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英国王のスピーチのネタバレ感想と評価【映画】
映画『英国王のスピーチ』は、英国王ジョージ6世(コリン・ファース)と彼の吃音の治療にあたった言語療法士ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)との交流を描いた作品です。
吃音は、ただ発声上の問題、たとえば喉周辺の筋肉の動きを改善すれば治るといった身体の機能不全だけが原因ではありません。
ジョージ6世の場合、過去のトラウマなどの精神的な問題に起因することをローグは見抜きます。
そのため、ジョージ6世とローグの吃音治療を通じた交流は、ジョージ6世の過去と向き合う作業という側面も持つようになりました。
そして、この過去と向き合う作業を通じ、ジョージ6世は一人の人間として、そして、国王としての成長を果たすのです。
やがては、国民を一致団結させる名スピーチをなすまでになりました。
そして、このスピーチが、映画『英国王のスピーチ』最大の見せ場になります。
ジョージ6世の吃音克服には、あまりに多くの困難がありました。
一つは、皇族であるという彼の立場や当時の吃音治療が未発達であったことです。
それまで様々な吃音治療を試みてきたジョージ6世ですが、いずれも吃音と彼の幼少時のトラウマとを結びつけて治療しようとするものはなく、はかばかしい効果を得ることはできませんでした。
その結果、彼自身が治療に対し懐疑的になり、また、皇族ゆえのプライドが積極的に治療を受けようとする意欲を妨げるようになります。
さらに、ローグがオーストラリア出身であることから、宗主国イギリスの皇族であるジョージ6世は彼を下に見がちなのです。
このことがローグとの間の信頼関係を築き上げるのに時間がかかってしまうことになります。
また、ジョージ6世自身は自らが国王になることを予想していなかったことも吃音治療を難しくしました。
本来は兄のエドワード8世(ガイ・ピアース)が国王になる予定でしたが、彼は戴冠後、わずかな期間で退位してしまいます。
結果、ジョージ6世は国王にならざるを得ない状況に陥ってしまうのです。
過去のトラウマにより自己を否定する傾向に陥りがちであったジョージ6世にとって予期せぬ国王への就任は、更なるプレッシャーとなりました。
このことが、ますます吃音の治療を困難なものにしてしまいます。
しかも、時代はナチスドイツが台頭しつつある1930年代半ばであり、危機の時代にあって国民統合を実現する上では、国王のリーダーシップが必要でした。
言い換えれば、スピーチを通じて国民の団結を実現していくことは不可欠のものとなります。
吃音というコンプレックスを抱えた人間にとって、その克服が国家的課題であるというプレッシャーは、あまりに苛酷なものです。
成長過程で身についた猜疑心や時代状況によって与えられたプレッシャーが吃音治療に立ちはだかる困難でした。
つまり、ジョージ6世が克服しなくてはならない困難は途方もないものだったのです。
しかし、ジョージ6世は吃音を克服したばかりか、ラジオ向けのスピーチでは国民の団結心を呼び起こすほどの名演説をします。
このことの背後には、ローグの献身的な治療がありました。
ジョージ6世が癇癪を起こしても粘り強く治療を受けさせようとする、あるいは、積極的に国王のトラウマを聞き出そうとし、それを解消するために親身な対話を心がけるなど、言語療法士としての技術よりも、成熟した人間としてのローグの姿勢が大きな成功要因だったように感じます。
こうしたローグの姿勢が、身分の違いを超えた師弟関係を二人の間に生まれさせたのです。
ただの治療ではなく、心の交流を生み出し、それによって吃音を克服していった点に、映画『英国王のスピーチ』の感動があるのだと感じました。
まとめ
コリン・ファース主演映画『英国王のスピーチ』の動画フルを無料視聴する安全な方法を紹介しました。
そして、記事の後半では、ネタバレ感想と評価がまとめてあります。