海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第11話【最後の約束】のあらすじネタバレや感想をご紹介します。また、記事の後半では、第11話の動画を無料視聴できる方法をまとめました。
今回は、精神疾患がからんだ犯罪がテーマになっています。加害者の精神鑑定で罪の重さが変わりますが、その判断は難しいです。
ローアンドオーダーシーズン10第11話のあらすじネタバレや感想
第11話【最後の約束】
ジャック・マッコイ検事補（サム・ウォーターストン）は、法にのみ忠誠を誓い、時に被告に対して非常に厳しい態度で臨みます。その姿勢は、法の下の平等や検察官として厳正中立を保つという意味では非常に頼もしいものと言えます。
しかし、この姿勢は、社会の誰からも理解されず、厄介者として扱われることも多い人たちにとっては絶望的なものとして映るのかもしれません。
アビー・カーマイケル検事補> （アンジー・ハーモン）が今回もギリギリのところでマッコイ検事補の厳しすぎる姿勢に歯止めをかけます。彼の間違いを正しましたが、真実を見極め、人間を理解し、裁きを下すことの難しさを感じさせる回でした。
統合失調症の女性をレイプ、殺害した容疑で、双極性障害を持つホームレスの男性が逮捕・起訴されます。
彼は、突然暴れ出すなどの暴力的傾向がありました。そのため、これまで窃盗や暴行による逮捕歴と服役経験があります。
さらに問題なのは、入院するために統合失調症を装うなどの詐病癖があるのです。
今回も逮捕された当初、行われたスコダ医師（J・K・シモンズ）による精神鑑定において典型的な統合失調症の症状を演じました。そのことによって、精神疾患による無罪を勝ち取ろうとします。
スコダ医師はすぐにこれを見破り、精神疾患は認められず、通常の裁判となりました。
一連の彼の行動を見るとわかるように、彼の粗暴な態度や、詐病をするなどのずるがしこい態度は、刑事、検事達にとっては悪人としかうつりません。だから、厳しく罰しなくてはならないという判断の根拠となります。
彼が今回犯した犯罪の最高刑は死刑です。マッコイ検事補の判断は死刑求刑もあり得るとするものでした。
死刑の是非はともかくとして、被告を救いがたい悪人と判断するマッコイ検事補の判断は、妥当なもののように思います。
しかし、カーマイケル検事補は死刑に反対し、マッコイ検事補の厳罰方針にも反対しました。被告のただ粗暴な態度だけで厳罰を求刑するマッコイ検事補の姿勢を、精神疾患者に対する差別と受け取ったのかもしれません。
あるいは彼女の中にどこか腑に落ちない点があったのかもしれません。いずれにしてもカーマイケル検事補は厳罰に反対し、更なる調査を行いました。
カーマイケル検事補の調査は、新たな事実をもたらします。
実は被害女性と被告は恋愛関係にあったこと。そして被害女性は、生前から、将来に対する不安を覚え自殺願望があったことです。
これらの事実を前にしてマッコイ検事補は、被告本人に事件の真相を語らせます。
被告によって語られた事実は、被害女性の自殺をこれまで止めようとしてきました。ところが、今回は止めることができず、最終的には自殺を手伝うことになってしまったというものです。
性交の痕跡はあってもレイプが確認できないなどの周辺証拠は、被告の証言を裏付けるものでした。そのため、死刑は回避され、被告は自殺幇助の罪で服役することとなります。
被告の男性は、なぜ真実を最後まで語らなかったのでしょうか。
一つには彼女の死を自殺と思われたくないということがあったのだと思います。
これに加えて、被告自身が、自分が何を言っても信じてもらえない、理解してもらえないだろうという、絶望的なまでの疎外感が強くあったのでしょうね。
長年にわたり、厄介者として扱われた経験が、被告の中にこうした意識を植え付けてきたのだと思います。
彼を逮捕する際、レンチを振り回し暴れる彼に対して過剰反応し、ひとりの警官が発砲してしまいました。
コミュニケーションが十分に取れない中で、恐怖が先行した結果と言えます。しかしながら、このような経験をする中で、自分の殻に閉じこもる被告の精神状態は強化されたのだと思います。
今回は精神疾患の患者を対象とした物語でした。相互理解が十分に取れないという意味では、言語や宗教の異なる人間同士の場合にもこうしたことは起こりうるように思います。
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まとめ
今回は、海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第11話【最後の約束】のあらすじネタバレや感想と動画を無料視聴できる方法を紹介しました。
ひきつづき、第12話【母乳のぬくもり】以降も情報アップしていきますので楽しみにしてくださいね。
